あるところに目が覚めるほど真っ赤なたべものが
たっぷり詰まった箱がありました。

とある2人のおじさんにこの中のりんごを見せたところ
背の低いほうのおじさんは言いました
「この色こそ自然に育った最高級のりんごだ!」
背の高いもう一人はこう言いました
「こんな色をしたりんごがあるわけが無い!この色はペンキの色だ!」
やがて2人のおじさんは お互いの主張をぶつけ合い
取っ組み合いのけんかを始めてしまいました。

そこで私は
「この中のいくつかを森の動物さんたちに見せてみましょう
 彼らは鼻が利き美味しい物に目が肥えています。」と言い
おじさん達をなだめて森に連れて行きました。

森の動物さんたちは 突然のお客様にビックリしていましたが
箱の中に詰まった 美味しそうな赤いごちそうを見ると
一目散に駆け寄ってきて 美味しそうに食べはじめました

おじさんたちはその様子を見て
お互いの主張にこだわって喧嘩してしまったことを恥じて
「ごめんなさい」といいながら仲直りをしました。

「さて、このりんごはどうしようか。」とおじさんは聞く
「どうぞお召し上がりください。そのために持ってきたんですから。」
おじさんたちにそう答えると
彼らは笑顔でお互いの顔を見合わせながら箱の中のりんごをとり
軽く服の端でこするとガブリと一口かじりました。

「まずい!」「なんなんだ!この生臭いりんごは!」
笑顔でりんごを齧ったおじさんたちの顔は
みるみるうちに真っ赤な顔と青ざめた顔に変わっていきました

真っ赤な顔をしたおじさんは言いました
「こんなまずいものはりんごじゃない!ゴミだ!」
青ざめた顔をしたおじさんは言いました
「こんな生臭いりんごを食べさせようなんて、お前は正気じゃない。」

だってそれはそうでしょう。
だって箱の中に入っていたのは りんご じゃなくて お肉 ですもの。

「調理してから食べれば良かったのに。」
勝手にそれを"りんご"だと思い込み
最後までそれを疑うことのなかった二人に一言言い 
私は森の動物たちがごちそうをむさぼっているその場に
おじさんたちを残して1人家に帰りました。

こうして私は「まずいりんご売り」として
世に広く知られるようになったのです。
                〜とある肉屋の随筆〜

コメント

nophoto
礼門Z
2008年5月14日9:17

あんた自分で最初にりんごって言いましたやん

紀乃
紀乃
2008年5月14日17:58

>レイモンなんとか 様
じゃあ、君にはこのカレーをあげよう。
おいしい香りにつられて虫たちがやってくる前に
どうぞ召し上がってください。



箱の中から最初に取り出されたのが
血塗れのりんごでもよく似た形の動物の心臓だったとしても
最後まで箱の中身を全てりんごだと思い込んでいるかぎり
箱の中のお肉は"まずいりんご"でありつづけるわけです。

おじさんたちがそれをりんごではない何かだと疑い
その正体にさえ気付いていれば
"美味しいお肉屋さん"と呼ばれていたかもしれません。

最初の一個が偽りのりんごだったのか
それに似た形をした肉片だったのかはまた別のお話。

つまりそういうことなんです。

nophoto
礼門Z
2008年5月15日16:42

よくわからない。
とりあえずおじさん達は
何も悪くないような気がするのですが。

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月15日22:52

叙述マナーとしてナレーターがウソをついてはいけないのは基本。
「りんご」と言ったのはおじさんでなくナレーター。

nophoto
take
2008年5月16日2:27

動物達は、りんごの形をした生肉も喜んで食べるけど、人間は生肉食えない…でOKっすよね。(自分、馬刺しは好きだけど)
ナレーターは「真っ赤な食べ物」とだけしか触れてなくて、おじさん達はそれをりんごと思い込んだというお話…だと思う。しかし、叙述トリックを想定しても…苦しいのは確かかもしれない。

PS あと、きのこの攻略あるがとうございました。
やり込んでいただいたのが嬉しく思います。

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月16日7:11

>とある2人のおじさんにこの中のりんごを見せたところ

>彼らは笑顔でお互いの顔を見合わせながら箱の中のりんごをとり

>笑顔でりんごを齧ったおじさんたちの顔は

何度でも触れています。

紀乃
紀乃
2008年5月16日17:09

>礼門Z 様
分からないとはまた言葉を選びましたね

本当に分からないのなら分からないままで構いません
自分が思い込んだとおりに実行して批判なり何なり
ご自由にどうぞ。あなたは何も悪くありません。

>「叙述マナーとして〜」のニックネーム無しの人
そうそう、いい感じです。
言っている内容だけ拘らず
叙述マナーの基本が守れているかどうかという
目線で見るというのは非常に有意義なことなんです。

しかし今度は「書き手がマナーを守っていない」という
ひとつの考えばかりに固執しすぎないように気をつけてね。

>take 様
文章をみてどう思うかは人それぞれ。
真実はいつもひとつでも正解はいつもひとつとは限りません。

物事のいい面を探すというだけにとどまらず
粗探しから詐欺に遭わないようにするためにも
いろんな見方からものを眺めるのは大切です。

攻略とは名ばかりのアホ記事ですが
気に入ってもらえれば幸せです

>「何度でも触れています。」の人
で、その箇所を見て自分がどう思ったかを言わないと
相手の都合のいいようにいろいろ解釈されてしまいますよ?
相手の目線はいつも自分とは同じとは限りませんから。

例を挙げると
最初に取り出したのはりんごだと言ってるが
箱の中身は肉だからナレーターがうそをついている など

肉が入っている箱をおじさんたちに見せる、その直前
彼らを騙すためにりんごを一個だけ入れておいた などは
現実的に絶対にありえない事なんでしょうかね?

それに毎回ものを述べるときは
「彼らが○○だと認識したもの(しているもの)」
あるいは「正体不明のもの」と
省略しないで言わないといけないのですかね?

.

どちらにしても、

箱の中身はすべてりんごだと勝手に思い込み肉をかじり
「まずいりんご」だと罵ったおじさんたちもいれば

箱の中身はすべて肉だったはずだと思い込んで文章を読み
作者を「文章マナーですらできていない」と叩く人もいる



この世界はほんとにすばらしいものですね

ありとあらゆるものがたくさんの人の
それこそさまざまな目線で見た上で
真実に関わらずそれぞれを意味づけられている。
いや、真実ですら見る人によって異なるのかもしれませんが。

nophoto
「ニックネーム無し」
2008年5月17日4:37

ちなみに肉屋はウソをついてはいない、というのは事実ですね。

>肉が入っている箱をおじさんたちに見せる、その直前彼らを騙すためにりんごを一個だけ入れておいた などは
>現実的に絶対にありえない事なんでしょうかね?

絶対にありえない事です。そもそも騙す必要がない、というのもありますが、それ以前に

>彼らは笑顔でお互いの顔を見合わせながら箱の中のりんごをとり軽く服の端でこするとガブリと一口かじりました。
>笑顔でりんごを齧ったおじさんたちの顔は

とナレーションされているからです。ここで疑いようもなく彼らはリンゴを食べている。

>それに毎回ものを述べるときは
>「彼らが○○だと認識したもの(しているもの)」
>あるいは「正体不明のもの」と
>省略しないで言わないといけないのですかね?

あれ?それをしないために
「美味しそうな赤いごちそう」
「目が覚めるほど真っ赤なたべもの」
という表現をしたのではないのですか?

このように苦し紛れに「狙い通りの反応が得られた」という態度をとってもバレます。御託を並べるほど粗が出てくるんですよ。ハッキリ申し上げるなら「厨房丸出しで恥かしいです」

ご自由にどうぞ。あなたは何も悪くありません(笑)
そうそう、いい感じです(笑)
非常に有意義なことなんです(笑)
ひとつの考えばかりに固執しすぎないように気をつけてね(笑)
いろんな見方からものを眺めるのは大切です(笑)
この世界はほんとにすばらしいものですね(笑)

nophoto
礼門Z
2008年5月17日6:20

おいおい……釣りがしたかっただけなんか?
内容の矛盾やテキストマナー云々というのは
確かにテキストを捉える上での一要素に過ぎない。
しかし無視していい要素でもないでしょう。
まあそこらへん一切をとっぱらったとしても、
このテキストで何が言いたいのか
それが伝わってないわけですよ。
相手の読解力の無さを笑うのは勝手ですが、
読み手にまったく意図が伝わらない文章に
意味はあるんでしょうか。

紀乃
紀乃
2008年5月17日14:01

>ちなみに肉屋はウソをついてはいない、というのは事実ですね。
へぇ、それが事実だったんですか。
良かったですね、あなたの説は全て肯定されて
私は「文章のマナーすらなってない厨房」に早変わり。
で?っていう。

>〜とある肉屋の随筆〜
この箇所を読んでいないのかもしれませんが
ナレーター=肉屋 という設定なんですよ?
まさか自分が書く文章で
あからさまに自分が嘘をついたなんて書くわけがないし
自分が嘘をついたなんて事実は隠したがるでしょうに。

そういう固定観念はすぐに脳味噌から引っこ抜いて捨てろよ。
でないといつか大恥かくよ。

>あれ?それをしないために
>「美味しそうな赤いごちそう」
>「目が覚めるほど真っ赤なたべもの」
>という表現をしたのではないのですか?
いいえ。
前述のとおり
「おじさんたちは自分がりんごだと思ったもの」を
省略したまでです。

因みにりんごと簡易表現すると事実に反する印象を与える!
と反論されると思いますが、
それがりんごと表現されても問題ない前提条件があります
安易に筆者の文書構成力をナメて貰っては困ります。

あ、図星を突かれた苦し紛れの言い訳だから
内容の真偽よりも相手を罵るのが第一目的でしたね。
どうも失礼しました。

>レイ・モンZ 様
ただの釣りだなんてトンでもない。
ましてや文章の〜〜を無視している?トンでもない
テキストで何を言っているのか伝わってない?トンでもない

>○○(相手)にまったく意図が伝わらない○○に
>意味はあるんでしょうか。
この問いが生まれた時点で
もうすでにこの話の目的は達成されています。

あとはその文章の形を少しだけ変えて
自分の作品・あるいは自分自身に投げかける余裕さえ出来れば
この諫言の意味が分かるかもしれません。

自分が絶対的なものだと思い込んでいるモノがあると
たいていそれの矛盾に気付かない事が多いと思いませんか?
しかもそういう人に真っ向から反論なり意見を述べれば
必ずといっていいほど相手を貶めて自説の正しさを固持するだけ。

根底条件とされるモノにすら疑問を持ち
ものの可能性を探ることが出来なくては
このたとえ話のような
一元的な見方(ここでは肉屋視点のみ)しか出来ません





因みにこの文章は
安易に1つの考えにたどり着いて満足しないように
思いつく限りの定義に反論できるような作りになっています。
いわゆる解なしの数式問題。

「どんな文章にも必ず"1つ"意図が隠されている!」
という前提条件にも疑いを向ける機会が出来たなら
それでこの話の意図は伝わっている。

かなり矛盾してますがそういうワケです。

A-9
A-9
2008年5月17日15:34

>意図を考えましょう
作家のもりひろしさんが同じ事を言ってるけど
そういうのは彼のように幾つかの要素に本当に凄い意図があることが後で分かったりして
読者が考えざるを得ないようにした上での発言だと思う

あと紀乃さんがやってるのは作品の意図云々ではなく相手のレスの揚げ足取りしてるだけの議論に勝って相手に負けるやり方だと思う
本当にこういう意図云々の話がしたいならウミガメのスープスレまとめでも読んだ方がよさそうでした

紀乃
紀乃
2008年5月17日15:45

>A-9 先生
はいはい わたしまけましたわ。

nophoto
「ニックネーム無し」
2008年5月17日22:43

>へぇ、それが事実だったんですか。
>良かったですね、あなたの説は全て肯定されて
>私は「文章のマナーすらなってない厨房」に早変わり。
>で?っていう。
申し訳ないがどんな解釈をしたらそんな返答が生まれたのか本当に理解できませんでした。私が何の説を掲げたのか知らないが、これはむしろあなたの発言を肯定したつもりです。こればかりは読解力のない厨房と言わせていただきます。

>ナレーター=肉屋 という設定なんですよ?
確かに。書き手が肉屋ってのは確かに見落としていました。ナレーターはウソつかない云々の指摘は丸ごと筋違いですね。失礼しました。

>安易に筆者の文書構成力をナメて貰っては困ります。
私はあなたの文章構成力をナメきっています。批判されてモニターの前でブチギレながら平静を装った書き込みをしているあなたを想像しています。そうさせるだけの印象が、あなたのコメントには溢れている。

>内容の真偽よりも相手を罵るのが第一目的でしたね。
皮肉のつもりかもしれませんが、その通りです。あなたの文章の真意にさして興味はありません。常々あなたの日記を粗を探しながら読んでいるだけです。

>根底条件とされるモノにすら疑問を持ち
>ものの可能性を探ることが出来なくては
ちなみに真に根底条件を疑った場合、逆に疑いすらもてなくなるという哲学の話をご存知ですか?知らないからこそ言ってるんでしょうけれど。

>いわゆる解なしの数式問題。
いわゆる「駄文」ってことですね、わかります。
意図とか目的とか色々言っていますが、正直に申し上げると、私は心からそれを「ただそれっぽく書いた文が思いのほか叩かれて、批判を受け止めたくないから賢そうなことを捻出してみた」だけのものだと捉えています。まさに
>しかもそういう人に真っ向から反論なり意見を述べれば
>必ずといっていいほど相手を貶めて自説の正しさを固持するだけ。
ではないでしょうか。




>はいはい わたしまけましたわ
m9(^Д^)

紀乃
紀乃
2008年5月17日23:45

>私が何の説を掲げたのか知らないが、
「ちなみに肉屋はウソをついてはいない、というのは事実ですね。」
から「ここで疑いようもなく彼らはリンゴを食べている。」
までの話はウソだったのかー!!

でもはじめから吹っかけられたのは議論ではないと勘違いして
ハメをはずしすぎたこっちも悪い。
スマンかった

>真に根底条件を疑った場合、逆に疑いすらもてなくなるという哲学の話をご存知ですか?
薬を飲みすぎた場合逆に副作用で死ぬ事もあるのはご存知ですか?
って意味ですね

>確かに。書き手が肉屋ってのは確かに見落としていました。ナレーターはウソつかない云々の指摘は丸ごと筋違いですね。失礼しました。
あんだけ周りの人間に自説を吹き込んで書き手に罵声を送ったんだ
その程度で引っ込むほうが失礼だろ。
煽りたいんなら開き直ってもっとやれってのw

>私は心からそれを「ただそれっぽく書いた文が思いのほか叩かれて、批判を受け止めたくないから賢そうなことを捻出してみた」だけのものだと捉えています。
うん。そうだよ?

目的を伝える事に成功しようがしまいが
どっちにしろ紀乃が恥をかくだけで終わる話だけど何か?

でもそれがアトで撤回するような自説で叩き上げてまで
場の雰囲気を乱して閲覧者に迷惑をかけてまで糾弾するに足る
とても悪いことなんですかね?

荒らしたいのなら
最後に自分の書き込みの問題点を冷静に分析して
反省したようなそぶりとか小賢しい事しないで
間違ってようが何しようがどんとぶつかってこいっての

あなたは何も悪くないんだから。

紀乃
紀乃
2008年5月17日23:52

でも良く考えたら
この煽りあい(?)のおかげで注目を集められて

こうなってから初めて
この文を書いた目的を具体的に伝えられたようなもんだし

「ニックネーム無し」さんには
むしろ感謝しないといけないな。

多少の内容の勘違いはあっても
文章の内容と全く違う指摘はしないところを見ると
しっかりコメント1つ1つ読んでくれてるみたいだし。

ありがとう名もなき人。
何処から突撃して来たのかは知らんけど。

nophoto
ぴょんた
2008年5月23日22:54

赤、赤、赤、
その次は、赤。というのが論理。
馬鹿、馬鹿、馬鹿、の次は馬鹿が来る。

紀乃
紀乃
2008年5月24日0:41

>ぴょんた 様
自分を卑下してないでもっとがんばろうよ…
少なくとも紀乃よりはマシなんだろうからさ…

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